Q マインドフルネスとはポジティブ思考ですか?

 

Aマインドフルネスとはポジティブ思考ではありません。ポジティブ思考しているときに「自分がポジティブ思考している」と知っていることがマインドフルネスです。

 

彼氏からメールの返信がなかなかこない、という例で考えてみましょう。あるがままの現実はメールの返信が来ていないということです。

 

 

ネガティブな人は「嫌われちゃったんだ…」とネガティブに考えて不安になったり落ち込んだりするかもしれません。

 

 

怒りっぽい人やいらいらしている時なら、「なんですぐに返信しないのよ!」と怒りを感じることでしょう。

 

すこしゆとりがあれば「そ、そうだ!きっと忙しくて返信できないだけだわ」とポジティブに考えるかもしれません。

 

 

マインドフルネスとはネガティブ思考にとらわれていることでもなければ、がんばってポジティブに考えてみることでもありません。

 

自分がネガティブ思考していること、自分がポジティブ思考していることに気付いていること、それがマインドフルネスです。

 

 

それはあたかもテレビドラマ見ているかのように一歩ひいた視点から、自分と自分をとりまく現実を客観的に、冷静に観ることです。

 

その結果、今までとらわれていたネガティブ思考を手放してポジティブに考えてみるチャンスが得られるのです。

 

ポジティブ思考自体はマインドフルネスではありません。マインドフルネスとは自分がネガティブ思考していることに気付いていることです。その結果、ポジティブに考えてみるチャンスが得られるのです。

 

怒りを手放すテクニックはいろいろ知られています。

 

深呼吸する

3つ数える

素数を順に数える

その場をとりあえず離れる

ボールペンを分解する

ポジティブな側面をさがしてみる…

 

しかし、怒りにとらわれている真っ最中にはそれらのテクニックを思い出すことさえ出来ません。

 

これらのテクニックを使えるのはマインドフルネスだからです。自分が怒っていることにマインドフルに気付いた人だけが、怒りを手放すテクニックを思い出せるのです。

 

マインドフルネスはポジティブ思考でも怒りをおさえるテクニックでもありません。

 

しかしポジティブ思考し、怒りを手放すテクニックを使いこなすためにはマインドフルネスが必要なのです。

 

それだけではなく、マインドフルネスとはあらゆることを効果的に行うための土台なのです。