大丈夫と自分に言い聞かせるのはマインドフルネス?


イライラした時には、深呼吸して自分に「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言い聞かせています。それはマインドフルネスですか?


マインドフルネスとは「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていることです。イライラしたら、「自分はイライラしている(していた)」と認め、客観視することです。すると、一歩引いた視点から少し冷静になって現実を観ることができるようになります。その結果、「今、ここ」で不要なイライラなどネガティブ思考を手放すことができるのです。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言い聞かせている時、あるがままの自分=イライラしている自分を否定しています。それでうまくいくこともありますが、多くの場合、観ないようにして目をそらした現実は見えないところでたまっていき、いつか大爆発する危険性もあります。できればマインドフルに客観視して手放すことをお勧めします。

ぼうっとしていたい

「ネガティブ思考でなければ上の空でもいいんじゃない?上の空でも何かに集中できるということは悪いことではないんじゃない?」

 

ポジティブにぼうっとできるならそれはとてもすばらしいことだとおもいます。何の問題もなくぼうっとしていていいと思いますよ♪

そんな人でも時にはネガティブになる!そんな時にはマインドフルネスがやくにたつでしょうね。

うわのそらでネガティブ思考しやすい人は注意して修正したほうがいいよと。しかし注意するにしても気付かなくっちゃ修正できないよ。そのためのスキルがマインドフルネスです。

ちなみに私は映画とかみるときはマインドフルネスはわすれてみてます。その方が映画の世界にのめりこんで楽しめますから。エンドロールがはじまったら我に返ったりして♪

BodyscanやUnpleasant Experience Calendarは必要ない?

Q 長文のため一部抜粋

下記の海外の8週間プログラムではPleasant Experiences Calendar を一週間続けた後で、こんどは Unpleasant Experience Calendar の課題が出されます。特徴的なのは、いずれの場合も感情や気分とともに体の感覚がどうだったかを詳しく書くよう指示が出されます。

中略

『あるがままを受け入れる』ためには、その前の段階で、自動思考のつまらなさ、有害さを徹底的に知ることによって、初めてマインドフルネスの必要性が理解でき、ネガティブ思考を手放そうという意志が生まれるのではないかということです。その理解がないと、3秒ルールの活用が誤った方向、つまり無理やりポジティブになろうと頑張る方向へ向いてしまうのではないかと感じました。

中略

自動思考=上の空モードとはなんぞや?という体験的理解を、「3秒ルールの活用」の前にもう少しだけ掘り下げると、マインドフルネスがどんな状態がもっとわかりやすいように思いました。


「The Mindful Way Workbook An 8-Week Program to Free Yourself from Depression and Emotional Distress (John Teasdale, Mark Williams, Zindel Segal)」

 

 

A) Bodyscanのような体の声を聴くエクササイズを導入し、Unpleasant Experience Calendarを取り入れ、自動思考のつまらなさを体感すると、あるがままを受け入れる覚悟ができ、同時に3秒ルールがポジティブ思考と誤解されることを防ぐことができるというご指摘だと思います。

1)確かにその通りでBodyscanの重要性は私も理解しており、アドバンス関西一期ではBodyscanをしていたのです。ところが、短い時間では中途半端に終わり、かえって混乱する人がでたいう理由であえて2期からは外しました。

2)ベーシック日課表では毎日3秒ルール実践(マインドフルネス体験)を記入していただくことを日課表として取り入れています。それなすなわちUnpleasant Experience Calendarです。これに体感覚を入れるにはベーシックにBodyscanのようなプログラムを入れる必要があるかなと思います。bodyscan を割愛した理由は上記のとおりです。

3)心のトリセツ流のコンセプトとして、
全体のプログラム構成をなるべく簡略化して、だれでも指導できる形にすることを主眼におきました。そのため、省けるものは極力省きました。このプログラムはマインドフルネスとは何かを理解していただくことを目的としています。つまり入門プログラムでありそれだけで完結できるものではないということをご承知おきください。将来は「3秒でポジティブになる!心のトリセツ流・マインドフルネス入門」とは別のプログラムを開発していくとか、もしくはBodyscanが得意な方、たとえばヨガが得意なかたはご自分のプログラムのなかで「心のトリセツ」とは別の枠の中でご指導いただくというのも一つの解決策かなと思います。