カテゴリー別アーカイブ: Q&A

瞑想がおっくうです

瞑想・座禅ができません。私の怒り・エゴの暴走を薄めるためには、瞑想・座禅が特効薬だと強く感じているのにもかかわらずです。


質問者さんは瞑想の意義はわかるが瞑想を始めるのがおっくうだとおっしゃいます。対策はいくつか考えられます。

1)ハードルを下げる
静かで瞑想に集中できる環境を整え、結跏趺坐して結印し決められた時間座り続けることを瞑想と考えると習慣化まではなるべくハードルを下げて瞑想を始めやすくするのがいいでしょう。

たとえば、環境や姿勢にはこだわらず「今、ここ」で瞑想を始めるのはいかがでしょう。瞑想とは「今、ここ」に気付くことです。
「今、ここ」で
呼吸を感じる
外界を感じる
身体を感じる
思考を感じる
感情を感じる
しかも自分が「今、ここ」で呼吸、外界、身体、思考、感情を感じている自分に気付くことができればそれはすなわち瞑想であり、そしてマインドフルネスです。

たとえば15分とか一時間などと自分を縛るのではなく、たった一つの呼吸から始めてみてはいかがでしょう?それでも立派な瞑想です。ゆとりがあれば増やしていけばいいのです。

なにかを始めるのはとても大変なことです。0と1の違いは無限大です。0を1にすることさえできれば1を100にするのはそんなに難しいことではないでしょう。もちろん、1のままだってOKです。

2)習慣化する

ハードル一日に一回でも瞑想できたと思えばどこかに記録しておきましょう。やったという結果を目に見える印にするのです。その印がたまっていくと自分を励ます力がわいてきます。

いったん習慣化したらやらなかった日は一つの呼吸でもいいから瞑想しようと思うようになります。それは歯磨きしないで寝るのが気持ち悪いのと一緒ですね。

3)怒り、エゴ自体を瞑想の対象とする
質問者さんは怒りやエゴを抑制するために瞑想をするとおっしゃいます。だとしたら普段の怒りやエゴを瞑想対象にすると一石二鳥ですね。すなわち、その時点で怒りやエゴを手放すことができるうえに、瞑想の対象に事欠かないからです。

怒りを感じているまさにその瞬間、「自分が怒っている」と気付くことが
マインドフルネスです。

「怒り」とラベリングし。「私はいま怒っている」と実況してください。

煩悩即菩提!

Q 潜在意識は良くないもの?

Q 上の空モードだと潜在意識の自己肯定感が弱い人はネガティブに考えがちだから、マインドフルネスになってネガティブ思考を手放すという話を聞くと、潜在意識がよくないもののように思えます。潜在意識は良くないものですか?

A いいえ。潜在意識は素晴らしいものです。

私はいつもマインドフルネスの効用を紹介しています。

マインドフルネスとは「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていることです。

逆に「今、ここ」の現実に注意深く気付くことでマインドフルネスを鍛えることができます。その時、現実に反応して自動的にでてくるネガティブな思考を客観視し、手放すことができます。

それは潜在意識化に沈んだ古くて役に立たない自動反応に光をあてて溶かすような作業です。いわば、潜在意識(無意識)の意識化ですね。

たとえば傷つき体験が多い人はメールに返信がないと嫌われたんじゃないかと不安になります。

その不安にマインドフルネスの光を当てるとやがて心配は手放されるとともに過去の傷つき体験まで癒されてくることもあります。無意識(潜在意識)の古いパターンが書き換えられるのです。

マインドフルネスを鍛える時にこの無意識の意識下を使います。レーズン一粒を心を込めて何分もかけて食べるとか、10秒も20秒もかけてたったの一歩を歩き、足裏の感覚を味わったりするのです。

このように書くと、潜在意識が悪いもの、ダメな物というイメージですが、無意識の自動反応すべてがダメというわけではありません。

むしろ役に立つことの方が多いのです。日常生活でいつもマインドフルに歩いていたら目的地に着くのにすごく時間がかかるでしょう。

たとえば自動車に乗る、とか、ピアノを弾くなどの行動をいちいち意識化しておこなっていたらどうなるでしょう?

潜在意識とか無意識に任せることができる分野はどんどん任せた方が効率的です。

バランスの問題なのです。

潜在意識の古いパターンで問題が出ているものはマインドフルネスの光をあてて書き換える。問題がないもの、潜在意識に任せた方がいいものは思いっきり任せて効率化する。その両者とも必要です。

 

Q 嫉妬とは何ですか?

 

先日、嫉妬とはなにか?心のトリセツ流では嫉妬をどう扱うのかという質問をいただきました。

 

嫉妬についてはこれまでも私の講座で何度か取り扱ってきました。概要をまとめると以下のようになります。

 

☆嫉妬とは自分が持っていないサムシンググッドをほかの人が持っているときに感じる怒りの感情である。

 

☆嫉妬を感じるのは「サムシンググッドは自分には手に入れることができない」と思い込んでいるという裏返しである。

 

☆嫉妬を感じること自体が「サムシンググッドは自分には手に入れることができない」という思い込み・信念をさらに強めるという悪循環に陥るという形でかいてきました。

 

 

 

今回はマインドフルに嫉妬を観ていきましょう。

 

 

 

A子さんはB君が大好き♪でもB君にはC子さんという彼女がいます。

 

 

B君に好かれようとしてA子いろんなアプローチをします。ところがどうしても振り向いてもらえません。

 

 

「嗚呼!なんでこちらを見てくださらないの!」という恨みの気持ちだとか、「私はB君に選んでもらえなかった」「B君に選ばれなかった情けない自分」への悲しみ、落胆だとかで心は乱れ嫉妬します。

 

 

そして嫉妬することでさらに「選ばれる価値のない自分」という信念を強化してしまいます。

 

 

嫉妬のルーツはこの「選ばれる価値のない自分」という誤った信念です。それはもしかしたらとても些細なことが始まりです。

 

 

たとえば、たまたま忙しいときに母親に話しかけ邪険にされたといった記憶です。

 

 

もしかしたら、勉強を頑張って90点を取ってきて意気揚々と父親に見せたのに、なぜ100点じゃなかったのかと責められたあの夜のことが原因かもしれません。

 

 

「D子ちゃんあそぼ♪」「あとで!」「…」

ひょっとするとこれかもしれませんね。

 

 

拒絶された・選んでもらえなかったことでの傷つき体験。あまりに些細なことだから、傷つけたほうはもう覚えていないでしょう。

 

その傷は潜在意識に深く残ります。潜在意識だから普段は意識していないし、思い出そうとしてもおそらく思い出せません。

 

 

最初は些細な出来事でも、度重なる「自分は選ばれる価値がない」という誤った信念となります。

 

 

「自分は選ばれる価値がない」という信念を持っている人は好きな人ができてもどこかで「自分は選ばれないかも」という恐れがあるので、ストレートに「自分を選んで」と言えないでしょう。

 

 

「自分は選ばれるような価値がない」という信念を持っている人は他者からも魅力的には見えませんから選んでもらえません。そして憧れのB君はもっと自己肯定感の強いC子さんに惹かれてしまいます。そこでさまざまな感情が渦巻きます

 

 

なんで選んでくれないの!と恨んでみたり

 

どうせ選ばれない私…と自己嫌悪したり

 

選ばれなくたって構わない!と強がったり

 

自分は選ばれる価値がある!と力んでみたり

 

 

どんな感情がでても、それがあるがままの自分です。嫉妬という感情をきっかけとして潜在意識の中にある「価値のない自分」を明らかにするチャンスが巡ってくるでしょう。

 

 

マインドフルにその感情を見つめることができたなら、少しずつ「価値のない自分」を手放せます。マインドフルネスの光に照らされて明らかになった分だけ手放せます。

Q「暑い!」と言語化したのに涼しくなりませぬ!

Q「暑い!」と言語化したのに涼しくなりませぬ!

感情を客観視するため、名前を付けるとよいと聞きました。しかし、暑いときに「暑い暑い」と言っても全然涼しくなりません。ほかの人が「暑い!」言っているのを聞くと、よけい暑く感じて腹が立ってきます。

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Aその場合、「暑い!」と言うのは感情の客観視ではなく、うわのそらモードで愚痴を言っていることになっているのでしょう。

マインドフルネスとは「今、ここ」の気付きです。それは「暑さを感じること」ではなく、「自分が暑いと感じていることを知っていること」です。

客観視のための言語化ならば「私は今、暑いと感じた」と言ってみましょう。そういえる時は少なくとも暑いと感じている自分を客観視できています。

ところで、「暑いのが嫌だ!」というネガティブ思考によって増幅されたネガティブ感情はマインドフルネスによって手放されて軽減する可能性はあります。しかし暑いと感じている自分を客観視できても「暑さ」がなくなるわけではありません。

暑さを感じなくなって脱水症になったら大変ですね。心頭滅却すれば火もまた涼しと言いますが、心頭滅却しても肉体には限界がありますから、タンパク質が変性してやけどを負うでしょう。その時、熱さを感じないとしたら、身体の声を聴かない=体を大切にしないということになるでしょう。

Q悟りの光とは何ですか

Q悟りの光とは何ですか
(マインドフルネスの光とはなんですか)
講義やセミナーで「マインドフルネスの光」という表現をされます。また、慈悲の瞑想の中にも「悟りの光」という言葉が使われています。この二つは同じものですか?

A
悟りとはとらわれなく、あるがままに世界を観ることです。これを説明するには、逆にとらわれつつ、あるがままでない世界を見ることから説明したほうが分かりやすいでしょう。

たとえば、幼いころから完ぺきを求められてきた人は、誰かに嫌われることを恐れ、人目を気にしたり断れなかったりする傾向があります。

このような人が誰かに挨拶をした時、たまたま返事をもらえなかったりすると「自分は嫌われた!もうだめだ」と思い込みます。メールの返事がなかなか来ないと「嫌われたのかも…」と不安になります。

あるがままの現実は「挨拶に返事がない」「メールの返信がまだ来ない」というだけなのですが、そこに潜在意識下の信念・または恐れが影響して「嫌われる・嫌われた」という意味付けをしてしまいます。

つまり私たちはあるがままの世界を知覚しているのではなく、主観的な世界を体験しているのです。それはあたかも潜在意識というフィルターを通して曇った世界を見ているようなものです。

マインドフルネスとは「今、ここ」の現実をリアルタイムかつ客観的に観ることです。「今、ここ」の現実とは「挨拶に返事がない」「メールの返信がまだ来ない」ということです。

「はっ!私は今、嫌われてしまったに違いないと思い込んでいた!!」その気づきがマインドフルネスです。

潜在意識のフィルターを通さずに「今、ここ」の現実をあるがままに、曇りなく観るにはマインドフルネスが必要です。私はそれをマインドフルネスの光と呼んでいます。

ちなみに、悟りの光とは慈悲の瞑想の中の言葉です。悟りとは現実をあるがまま観ることです。つまり、マインドフルネスのことです。

Q 文字化け・HTMLの画像が表示されません

Q 文字化け・HTMLの画像が表示されません

A 携帯電話で受け取るとHTMLが文字化けする現象が時々発生します。特にauで多かったため現在auの方はHTMLでなくテキストメールを配信させております。また、HTMLの画像が表示されないこともあります。その際はPCで受信できるアドレスで登録をお願いします。追加登録後は下記までご連絡ください。

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Q 呼吸法をしても雑念が出ない

Q 呼吸法をしても雑念が出ない

呼吸法をして雑念を探すのですが、雑念が出ません!

A 呼吸法を指導すると、雑念が全然でないという人がいます。可能性が二つあります。

1)集中力が強い

もしかしたら修行が進んでいて集中力が強く、マインドフルネスが継続しているのかもしれませんね。それで雑念が出てこないのです。すばらしいですね。どうかマインドフルネス呼吸法を続けてください。

2)闇夜の烏

そうでないとしたら、雑念が出ているのに気付いていない可能性があります。

私たちはふだんひっきりなしに思考しています。次から次へとわいてくる思考の中で、有害なネガティブ思考に気付くのは容易なことではありません。それはあたかも闇夜にカラスを探すようなものです。上の図では背景(普段の思考)に隠れて内側の黒い四角(ネガティブ思考)が目立ちません。

 

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呼吸法をしてマインドフルになると、いったん思考が消えます。呼吸に集中することでその他の思考をいったん消去するのです。そこから新たに立ち上ってくる思考(雑念)は気付きやすいのです。下の図では呼吸法の効果で多少背景が薄れてきて黒い四角、すなわち雑念が目立つようになっています。

つまり、呼吸法は思考(ネガティブ思考)に気付きやすくなるための基礎トレーニングなのです。

ところがマインドフルに呼吸法をしているつもりでも集中力が足りないと思考を消すことができません。つまり、うわのそらモードのままぼんやりと呼吸に集中しているつもりになっているのです。うわのそらモードのまま(上の図のまま)呼吸法をしていても思考や雑念には気付かないかもしれません。

頑張ってマインドフルネス・呼吸法を続けましょう。

 

Q 呼吸法を毎日続けられません

Q 呼吸法を毎日続けられません

A モチベーションのヒントを3つプレゼントします

1)結果の可視化

呼吸法をするたびに効果が実感できればだれでも継続できます。ところが、その日の努力が目に見えて現れるわけではありませんね。モチベーションが続かないのは日々努力しているのに結果が目に見えて現れないからです。

そこで日課表をお勧めしています。毎日の努力を日課表に記載することで目に見える形に変換します。結果の可視化です。

2)日課の習慣化

日課表を使ってとりあえず28日間続けてください。28日間続けばそれは習慣になります。歯磨きをせずに寝たら落ち着かないように、呼吸法をしないと落ち着かないという所まで頑張って続けてください。

3)呼吸法の意義を確認

私たちはふだんひっきりなしに思考しています。次から次へとわいてくる思考の中で、有害なネガティブ思考に気付くのは容易なことではありません。それはあたかも闇夜にカラスを探すようなものです。

呼吸法していったんマインドフルになると思考が消えます。そこから新たに立ち上ってくる思考(雑念)は気付きやすいのです。

つまり、呼吸法は思考(ネガティブ思考)に気付きやすくなるための基礎トレーニングなのです。基礎トレーニングをきちんとやっていると、やがて日常生活の中で有害なネガティブ思考にも気づきやすくなります。

つまり、マインドフルネス・3秒ルールを使ってネガティブ思考を手放すことが上手になるには呼吸法も同時に行うのが効果的なのです。

瞑想はしないのですか?(WEB講座)

Q 瞑想はしないのですか?(WEB講座)

 

A マインドフルネスの練習法としては

瞑想や呼吸法が一般的ですが

WEB講座で瞑想を扱うのは限界があります

そこでこの講座では

瞑想のかわりにマインドフルに生活することで

マインドフルネスを鍛える方法を紹介します。

マインドフルネスとは「引き寄せの法則」ですか?

Qマインドフルネスとは「引き寄せの法則」ですか?


マインドフルネスとは引き寄せの法則のことではありません。マインドフルネスとは「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていることです。

引き寄せの法則は自分の考えた思考や、感じた感情に似た現実を引き寄せることです。ポジティブ思考すればポジティブな感情を味わい、ポジティブな現実を引き寄せます。その反対にネガティブ思考してしまえば、ネガティブな感情をなめてネガティブな現実を引き寄せてしまいます。

だから当然、ポジティブ思考したいのです。ところが、うわのそらモードだと自分がネガティブ思考していることに気付かずにネガティブな現実を引き寄せてしまいます。ポジティブ思考してポジティブな現実を引き寄せるには意図的にポジティブ思考することが必要です。

そこで役に立つのがマインドフルネスです。マインドフルな時、「今、ここ」で必要のないネガティブ思考を手放すことができます。ポジティブに考えてみるという選択肢も生まれます。

マインドフルネスはポジティブ思考でも引き寄せの法則でもありません。しかし、ポジティブに考えてポジティブな現実を引き寄せるためにはマインドフルであることがとても役に立つのです。