肉体的な苦痛とマインドフルネス

Q)
痛いとき、寒いときなどにマインドフルネスはどのように効果がありますか?痛みや寒さは消えますか?

A)
痛いとき、寒いときにうわのそらモードで「さむい!」といえば言葉が心に影響して心理的なつらさが加わり、よけいにつらくなります。

マインドフルに「私は痛みにとらわれていた」「私は寒いと感じている」と客観視すれば心理的に倍加されたつらさがそぎ落とされて、純粋に肉体的な「寒さ」「痛み」にもどります。

痛みや寒さは消えません。それは肉体を維持するために必要なものなので消してしまっては大変です。虫歯が進行したり、寒さ対策を怠って風邪をひいたりします。

雑念をマインドフルに観てもおさまらない

Q)マインドフルに観ていると思考が小さくなっていき、やがて気にならなくなるはずなのになくなりません。特に仕事の段取りのことを考えていると思考が枝分かれしたり同じことを何度も考えてしまいます。

A)マインドフルに観ていると雑念が小さくなっていき、やがて気にならなくなるのは
1)「今、ここ」で必要のない心配事を、
2)うわのそらモードで考え続けている時にマインドフルになったら消えていくということです。

この場合は仕事のことを「考え続けている」のだから消えていきません。おそらく最初はマインドフルに考えているつもりでもいつのまにかうわのそらモード(mindless)に戻ってしまっているのでしょう。

マインドフルに考え続けるのはとても難しいことで、たとえとても大切なことであっても、思考を続けるとたいていはmindless(うわのそらモード)に陥ってしまいます。それを防いでマインドフルに思考するコツがいくつかあります。
1)額に手を当ててマインドフルネスを強化する。(おでこ手当法)
2)思考の道筋を紙に書く(もしくはPCなどに記録する)
無限循環型や枝分かれ型でまとまりがなくなるのが防げます
3)思考のおわりに「と考えた」とつける
例『朝一でまずAをして…』と考えた。
これで客観視ができることがあります。

お試しください

3秒ルールではネガティブ思考に気付いたら喜ぶのはなぜですか?


3秒ルールではネガティブ思考に気付いたら喜ぶのはなぜですか?


3秒ルールとはこれです。
1☆ネガティブ思考に気付いたら、
2☆3秒以内に
3☆喜びながら
4☆マインドフルネスを確認する

この中でマインドフルネスは「1☆ネガティブ思考に気付く」の部分です。本来はここでマインドフルネスは完了していますが、油断するとすぐにうわのそらモード(mindless)にもどってネガティブ思考を繰り返すことになりがちです。そこでマインドフルネスになったことを意識的に再確認することでマインドフルネスを強化し、維持する目的でなるべく早く(3秒以内に)再確認するのです。

そのさい、ネガティブに「しまった、またネガティブにかんがえてしまった!」と確認すると、自己嫌悪とか失望感など別の種類のネガティブ思考にのめりこんでしまうことが多いのです。

そこで心のトリセツ研究所では、あえて<喜びながら・再確認>をお勧めしています。前述したように、マインドフルネスは1☆ネガティブ思考に気付いたというところであり、それ以下はマインドフルネス体験を強化し、維持する役目をもつものであって、自転車の練習で言えば補助輪のようなものです。

自転車に乗れるようになったら補助輪をはずすのが自然です。マインドフルネスに熟達すれば3秒ルール自体が不要になります。それまではご活用ください。

なお、ネガティブ思考の内容自体をポジティブに考えるといういわゆるポジティブ思考ではなく、マインドフルネスというとてもすばらしい瞬間を得られたという点を喜ぶようにしてください。

不安が消えません!


マインドフルネスでも不安は消えません
いったん消えてもすぐに戻ってきます

マインドフルネスはネガティブ思考を消すためのものではありません。マインドフルネスとは「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付くことです。

つまり、「今、ここ」で自分がネガティブ思考をしていると気づくのがマインドフルネスです。

その結果、1歩引いた冷静な立場から客観的に観れるので「今、ここ」では必要のないネガティブ思考なら消えていくでしょう。

たとえば、明日のプレゼンが心配だとくよくよしている場合、十分に準備がしてあるならばその心配は軽くなるでしょう。その結果、明日にそなえて早く寝るのが得策です。

しかし、もしも準備が不十分なら?大丈夫だろうと自分に言い聞かせて寝たとしても、おそらく心配が舞い戻ってきて眠れないでしょう。

その時に必要なのは、たぶん大丈夫だろうと自分をごまかすことではなく、もう1度プレゼンの資料を見直すことです。

マインドフルネスで冷静になったら、問題を解決するための知恵がわいてきます。それがマインドフルネスの効用です。

うわの空モードなら?

クヨクヨするばかりで眠れないまま夜が明けてしまい、大失敗してしまうかも!

 別の例です。

目の前に牙をむいたオオカミがいて怖い。1歩も動けない!という例を考えてみます。

そんな時にマインドフルネスで恐怖が消え、その場にい続けたら、おそらく痛い目にあうでしょうね。

この場合はとっとと逃げるのが得策です。もしくは勇敢に戦うかです。

オオカミなんて非現実的ですか?では、ハラスメントの加害者に置き換えましょう。

うわのそらモードなら恐怖にとらわれて固まってしまいます。

マインドフルネスがその時に必要な選択肢を選ぶチャンスを提供してくれるでしょう。

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その場を離れるのか?

勇気をもって立ち向かうのか?

もう1つ、自己肯定感が弱いと、うわのそらモードになればすぐにネガティブ思考が舞い戻ってきます。だから自己肯定感を強化する取り組みが大切なのです。