Q
マインドフルネスでも不安は消えません
いったん消えてもすぐに戻ってきます
A
マインドフルネスはネガティブ思考を消すためのものではありません。マインドフルネスとは「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付くことです。
つまり、「今、ここ」で自分がネガティブ思考をしていると気づくのがマインドフルネスです。
その結果、1歩引いた冷静な立場から客観的に観れるので「今、ここ」では必要のないネガティブ思考なら消えていくでしょう。
たとえば、明日のプレゼンが心配だとくよくよしている場合、十分に準備がしてあるならばその心配は軽くなるでしょう。その結果、明日にそなえて早く寝るのが得策です。
しかし、もしも準備が不十分なら?大丈夫だろうと自分に言い聞かせて寝たとしても、おそらく心配が舞い戻ってきて眠れないでしょう。
その時に必要なのは、たぶん大丈夫だろうと自分をごまかすことではなく、もう1度プレゼンの資料を見直すことです。
マインドフルネスで冷静になったら、問題を解決するための知恵がわいてきます。それがマインドフルネスの効用です。
うわの空モードなら?
クヨクヨするばかりで眠れないまま夜が明けてしまい、大失敗してしまうかも!
別の例です。
目の前に牙をむいたオオカミがいて怖い。1歩も動けない!という例を考えてみます。
そんな時にマインドフルネスで恐怖が消え、その場にい続けたら、おそらく痛い目にあうでしょうね。
この場合はとっとと逃げるのが得策です。もしくは勇敢に戦うかです。
オオカミなんて非現実的ですか?では、ハラスメントの加害者に置き換えましょう。
うわのそらモードなら恐怖にとらわれて固まってしまいます。
マインドフルネスがその時に必要な選択肢を選ぶチャンスを提供してくれるでしょう。
その場を離れるのか?
勇気をもって立ち向かうのか?
もう1つ、自己肯定感が弱いと、うわのそらモードになればすぐにネガティブ思考が舞い戻ってきます。だから自己肯定感を強化する取り組みが大切なのです。