Q「暑い!」と言語化したのに涼しくなりませぬ!
感情を客観視するため、名前を付けるとよいと聞きました。しかし、暑いときに「暑い暑い」と言っても全然涼しくなりません。ほかの人が「暑い!」言っているのを聞くと、よけい暑く感じて腹が立ってきます。
Aその場合、「暑い!」と言うのは感情の客観視ではなく、うわのそらモードで愚痴を言っていることになっているのでしょう。
マインドフルネスとは「今、ここ」の気付きです。それは「暑さを感じること」ではなく、「自分が暑いと感じていることを知っていること」です。
客観視のための言語化ならば「私は今、暑いと感じた」と言ってみましょう。そういえる時は少なくとも暑いと感じている自分を客観視できています。
ところで、「暑いのが嫌だ!」というネガティブ思考によって増幅されたネガティブ感情はマインドフルネスによって手放されて軽減する可能性はあります。しかし暑いと感じている自分を客観視できても「暑さ」がなくなるわけではありません。
暑さを感じなくなって脱水症になったら大変ですね。心頭滅却すれば火もまた涼しと言いますが、心頭滅却しても肉体には限界がありますから、タンパク質が変性してやけどを負うでしょう。その時、熱さを感じないとしたら、身体の声を聴かない=体を大切にしないということになるでしょう。