先日、嫉妬とはなにか?心のトリセツ流では嫉妬をどう扱うのかという質問をいただきました。
嫉妬についてはこれまでも私の講座で何度か取り扱ってきました。概要をまとめると以下のようになります。
☆嫉妬とは自分が持っていないサムシンググッドをほかの人が持っているときに感じる怒りの感情である。
☆嫉妬を感じるのは「サムシンググッドは自分には手に入れることができない」と思い込んでいるという裏返しである。
☆嫉妬を感じること自体が「サムシンググッドは自分には手に入れることができない」という思い込み・信念をさらに強めるという悪循環に陥るという形でかいてきました。
今回はマインドフルに嫉妬を観ていきましょう。
A子さんはB君が大好き♪でもB君にはC子さんという彼女がいます。
B君に好かれようとしてA子いろんなアプローチをします。ところがどうしても振り向いてもらえません。
「嗚呼!なんでこちらを見てくださらないの!」という恨みの気持ちだとか、「私はB君に選んでもらえなかった」「B君に選ばれなかった情けない自分」への悲しみ、落胆だとかで心は乱れ嫉妬します。
そして嫉妬することでさらに「選ばれる価値のない自分」という信念を強化してしまいます。
嫉妬のルーツはこの「選ばれる価値のない自分」という誤った信念です。それはもしかしたらとても些細なことが始まりです。
たとえば、たまたま忙しいときに母親に話しかけ邪険にされたといった記憶です。
もしかしたら、勉強を頑張って90点を取ってきて意気揚々と父親に見せたのに、なぜ100点じゃなかったのかと責められたあの夜のことが原因かもしれません。
「D子ちゃんあそぼ♪」「あとで!」「…」
ひょっとするとこれかもしれませんね。
拒絶された・選んでもらえなかったことでの傷つき体験。あまりに些細なことだから、傷つけたほうはもう覚えていないでしょう。
その傷は潜在意識に深く残ります。潜在意識だから普段は意識していないし、思い出そうとしてもおそらく思い出せません。
最初は些細な出来事でも、度重なる「自分は選ばれる価値がない」という誤った信念となります。
「自分は選ばれる価値がない」という信念を持っている人は好きな人ができてもどこかで「自分は選ばれないかも」という恐れがあるので、ストレートに「自分を選んで」と言えないでしょう。
「自分は選ばれるような価値がない」という信念を持っている人は他者からも魅力的には見えませんから選んでもらえません。そして憧れのB君はもっと自己肯定感の強いC子さんに惹かれてしまいます。そこでさまざまな感情が渦巻きます
なんで選んでくれないの!と恨んでみたり
どうせ選ばれない私…と自己嫌悪したり
選ばれなくたって構わない!と強がったり
自分は選ばれる価値がある!と力んでみたり
どんな感情がでても、それがあるがままの自分です。嫉妬という感情をきっかけとして潜在意識の中にある「価値のない自分」を明らかにするチャンスが巡ってくるでしょう。
マインドフルにその感情を見つめることができたなら、少しずつ「価値のない自分」を手放せます。マインドフルネスの光に照らされて明らかになった分だけ手放せます。