Q)呼吸法を早く終えたいとあせる

Q)呼吸法をするときに慌ててしまって早く終えようとする節があります。
落ち着く為にやるというのもありですか?

A)マインドフルネスの基本は「今ここの現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていること」です。
「あわててしまって早く終えたい」という欲がでたならば、その欲に気づいておけばそれがマインドフルネスです。
「ゆっくりやらなきゃ!」という想念がでたら、その想念にも気づいておけばそれがマインドフルネスです。
「ゆっくりやらなきゃ!」という想念のままうわの空モードでゆっくり呼吸をして落ち着いたとしてもマインドフルネスの訓練にはなりません。また、ことさらゆっくりと、いい呼吸法をする必要はありません。かざらない、あるがままの自分にまずは気づいてください。そこまでがマインドフルネスです。

さて、気づいたらどうするか?
その先は実はどうでもいいのです。
まだ気分が落ち着いていなければ、落ち着くためにゆっくり呼吸してもよいし、欲望がまだ残っていたら早い呼吸をしてもよいでしょう。大切なのはそのどちらにしてもマインドフルネスであり続けることです。マインドフルネスであればどちらも糧になります。うわの空モードになってしまったらどっちにしたって「今、ここ」のおいしいところを逃したということです。

ちなみに、心のトリセツ流ではそこで気づいたことを喜ぶように勧めています。マインドフルネスが来たこと、気づいていることを再確認してマインドフルネスを強化、固定するのが狙いです。