感情を抑圧することになり問題が解決しないのではないか?

Q
ネガティブ感情を呼吸法や3秒ルールで一時的に強制的に終了しても、感情を抑圧することになり問題が解決しないのではないか?

A
マインドフルネス3秒ルールや呼吸法などでネガティブ感情を抑圧したりポジティブ思考でごまかしたりしても、ネガティブ感情の原因を解決しなければいずれ抑圧したネガティブ感情が増大してしまわないかという質問です。

まさにその通りです。ネガティブ感情を抑圧すれば処理されない感情はやがて増大し、よろしくない結果を引き起こすことでしょう。

マインドフルネス3秒ルールはネガティブ感情をポジティブ感情で抑え込むことを目的とはしていません。このプログラムはマインドフルネス未経験者・初心者に向けてのものです。つまりたまたま偶然にマインドフルネス体験があっても、マインドフルネスとは気付かずにそのままうわのそらモードに戻りネガティブ思考してしまう人に、「これがマインドフルネスという得難いチャンスである」と認識してもらうための仕組みがマインドフルネス3秒ルールです。

マインドフルネス3秒ルールの手順は
1)ネガティブ思考していることに気付いたら
2)3秒以内に
3)喜びながら「マインドフルネスを」再確認し
4)感情に名前をつけて、実況中継します
アドバンスコースでは、この感情が気にならなくなるまでマインドフルに観察するという手順を踏みます。

マインドフルネス3秒ルールのあとには感情をあるがまま観察し、手放すことが必須です。それが感情に名前をつけ、実況中継し、さらには感情を観察する手順です。

マインドフルネス3秒ルールは自転車の練習のときの補助輪のようなものです。自転車に乗れるようになれば補助輪はむしろ邪魔になります。自分がマインドフルであることに気付いたなら、そのまま感情に名前を付け、実況し、観察することで問題の解決を目指します。

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