パンダと禁煙とマインドフルネス

こんな質問をいただきました。

Q)藤井さんのマインドフルネスの定義は「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていることですが、リアルタイムってどういうことですか?

 

A)素晴らしい質問をありがとうございます。昨日私自身が体験したことでリアルタイムを解説します。

先日、上野動物園でシャンシャン(パンダの赤ちゃん)の一般公開をうけて園内禁煙になったというニュースをラジオで聞いた時に私が最初に思ったのは「いままで煙草がすえたのか!遅い!!」という批判の心でした。

自分が批判していることに気付いた瞬間、恥ずかしながら客観視がたりず、「ああっ!俺ってまだまだだなあ。批判するなんて」とこんどは自己嫌悪の心がでるというネガティブ思考の団子状態でした。

 

この時、すでにリアルタイムの現実は「上野動物園を批判している」ではなく、「批判してしまった自分を責めている」ところまで突き進んでいます。だから客観視すべきは「批判」ではなく「自己嫌悪」なのです。

マインドフルに自己嫌悪を客観視して手放せば、その前の上野動物園への批判もまとめて手放せたようで、自然に「いやあ、上野動物園やるなあ」という賞賛のことばが出てきました。もちろん、自分の中に賞賛の気持ちが出ている時にはそこもマインドフルに客観視しておくのが良いでしょう。

「ニュースを聞く」→あるがままの現実
「動物園を批判」→一つ目の想念
「批判した自分を自己批判」→二つ目の想念

どこで気付いても手遅れということはありません。すべての瞬間はマインドフルにきづかれることをまっています。