慈しむ8

「慈しむ」シリーズ 8

他人を慈しむことができる人は、自分を慈しむことができる人

だから、他人を慈しむことで

自分を慈しむ力をつけようというコンセプトで

前回は嫌な人に慈しみと愛を広げました。

さて、今回は?

非難や批判はされたくない!

出来れば人には好かれていたい。

私だけではなく、

みんなそう思っているのではないでしょうか?

特に自己肯定感が弱い人は、人に批判されるとまいります。

自分で自分を肯定できないのだから、せめて他人には肯定されたい!

しかし、ちょっと考えてみればわかります。

あなたが何か物を売ろうとして

「私はこれが嫌いだけど、買ってくれませんか?」

そんなこと言ったってだれも買ってくれませんよね。

自分のことが嫌いだ!そんな人、いったい誰が好いてくれるでしょう?

まずは自分が自分を肯定できる、だから人も肯定してくれるんです。

というわけで、

「私が幸せでありますように」から順番に積み重ねてきたわけです。

で、今回ついに登場するのはあなたを嫌っている人です。

はっきり言ってとてもつらいです。

だれかに嫌われていると思っただけでつらいです。

とくに自己肯定感が弱い人は卒倒するぐらいつらいです。

だからこの課題は最後に来ています。

私の幸せを願い、大切な人の幸せを願い、

生きとし生ける物の幸せを願い、自分が嫌いな人の幸せを願い

積み重ねてきた「慈しみ」と「愛」で

あなたが嫌いな人の幸せを願い

ついにはあなたを嫌っている人の幸せまで願うのです。

あなたを嫌っている人にまで慈しみを贈ることができたなら

そんなあなたはもう十分に自己肯定感が強くなっています。

だから、ちょっとだけ、あなたを嫌っている人に

慈しみの心を向けてみるのです。

簡単なことじゃないぐらい、百も承知、二百もガッテンです!

どしてもツライときは、漠然と「私を嫌っている人」でやってもOKです。

というわけで、今回のワークです

——————————————-

背筋を伸ばして座ります。
まずは目をつぶり、軽く1回深呼吸
あとは自然な呼吸に戻し、
心が落ち着いたら、まずはじぶんを慈しみましょう。

いつものように自分をイメージして

「私が幸せでありますように」
「私の悩み苦しみがなくなりますように」
「私の願いがかなえられますように」
「私に悟りの光が与えられますように」
「私が幸せでありますように」×3

そしてあなたが大好きな人をイメージして、念じてください。

「その人(名前)が幸せでありますように」
「その人(名前)の悩み苦しみがなくなりますように」
「その人(名前)の願いがかなえられますように」
「その人(名前)に悟りの光が与えられますように」
「その人(名前)が幸せでありますように」×3

次にこう念じます
「生きとし生けるものが幸せでありますように」
「生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように」
「生きとし生けるものの願いがかなえられますように」
「生きとし生けるものに悟りの光が与えられますように」
「生きとし生けるものが幸せでありますように」×3
(もしくは目の前にいる人の幸せを念じるのもOKです)

嫌いな人をイメージし
もしくは漠然と「私を嫌っている人」でもOKです。

「その人(名前)が幸せでありますように」
「その人(名前)の悩み苦しみがなくなりますように」
「その人(名前)の願いがかなえられますように」
「その人(名前)に悟りの光が与えられますように」

そしてついに、あなたを嫌っている人をイメージします!

その人が幸せそうに微笑んでいる姿や

悩みが解決してほっとしているような姿などをイメージします。

そして口に出して、もしくは心の中で念じてみます。

ツライときや思いつかない時は

漠然と「私を嫌っている人」でやってもOKです。

「その人(名前)が幸せでありますように」
「その人(名前)の悩み苦しみがなくなりますように」
「その人(名前)の願いがかなえられますように」
「その人(名前)に悟りの光が与えられますように」

最後まで行きましたら、

最後に3回唱えます。

「生きとし生けるものが幸せでありますように」×3

そのまましばらく穏やかな呼吸を続けましょう。

—————————————-

いかがでしたか?

慈しむという行為は普通はなかなかできないものです。

だから、やるときは「意図的」にやるしかありません。

「意図的」に何かをやるとき、必要なのはマインドフルネスの力です。

意図的に慈しむことで自己肯定感を強化し、マインドフルネスを一気に加速できます。

慈しむのシリーズは今回で一応の終了です。

ちなみに、これは私のオリジナルワークではありません (^^ゞ
慈悲の瞑想というヴィッパッサナの瞑想です。

 

慈悲の瞑想全文
http://xn--u9j9h1ao4on18y.com/?p=111

 

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