過去の嫌な記憶が突然よみがえってきて怖くて辛いです。マインドフルネスでどうにかできませんか?

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マインドフルネスで幸せな社会を創る♪
心のトリセツ研究所
精神科医の藤井英雄です

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こんな質問をいただきました。

Q)過去の嫌な記憶が突然よみがえってきて怖くて辛いです。

 

A)マインドフルネスにもどづく回答を2つとそしてマインドフルネスではない応急処置的な対処法を一つご紹介します。
1)2)はマインドフルネスのワークなので普段きちんとマインドフルネスの練習をしていることがうまくいくための条件となります。つまり、ふだんマインドフルネス瞑想をしていない方が突然してみても難しいでしょう。

1)客観視を試みる

昔のことを思いだして怖いのは過去の記憶の中に巻き込まれてしまい、もう一度同じ体験を心の中で繰り替えてしているからです。

マインドフルネスとは「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていることです。この場合の現実は嫌なことを思いだして記憶の中に巻き込まれて怖くなったということです。

思いだしたということ、そして思いだして怖いという事実に距離をおいて客観視するために自分の体験に名前をつけて実況中継する方法があります。

「怖い」「昔のことを思いだして怖くなった」と言語化できるとき、一歩引いた視点に立っています。一歩引いた視点で客観的に見ることができれば、巻き込まれたことによっておこった恐怖心もまた薄らぐことでしょう。

もう一つの客観視の工夫としてだれか他人に声をかけるように自分の心の声にたいして「怖かったんだね」と語りかけてみるという方法があります。つまり自分の心の声を傾聴するのです。カウンセラーに傾聴してもらうように自分の心の声を傾聴するとき、傾聴された心はほっと一息つくことができるでしょう。

 

2)木の葉のワーク

これもマインドフルネスの客観視の応用です。目の前に川があるとイメージします。上流から木の葉が流れてきて目の前を通り過ぎ、そして下流へと流ていきます。しばらくは見えていてもだんだんと小さくなってやがて見えなくなります。

そのイメージを保ちつつ、木の葉の上に思いだした記憶をのせてみます。その記憶もまた客観視しているうちに下流に流れていき、やがて消えてしまいます。

しかし不安や恐怖はまた戻ってくるかもしれません。その都度、実況中継したり葉っぱと一緒に流したりするうちにだんだんと客観視がうまくできるようになってつらい記憶を距離を置いてみることができるようになるでしょう。

3)マインドフルネスのエクササイズをあまりしたことがない人には客観視自体が難しいでしょうから、とりあえず恐怖の対象から目をそらしておくことも有効でしょう。根本的な解決はむずかしくてもその場では恐怖感は緩和されるはずです。

怖くないニュートラルなもの(呼吸によって動くお腹の動きや呼吸の数など・目の前のペットボトルとか)やもっとポジティブな感情を呼び起こすもの(お花畑や楽しいイメージ・好きな食べ物)などをイメージしたり実際に体験するなどしてわしづかみにされている恐怖の対象から目をそらすのです。ただしいつかはマインドフルに恐怖と向き合って客観視することも必要になるでしょう。あくまでも一時的な対処法として紹介します。

 

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子供が予防注射を怖がるとき

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精神科医の藤井英雄です

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そろそろ予防注射の季節ですね

予防注射がいいとか悪いとかの議論はおいときます

昨日は自分が予防注射が怖い時のヒントでした。

<予防注射ダダダダの法則とマインドフルネス>


1)予防注射ダダダダの法則と
2)それでも残る怖さを客観視するマインドフルネス

 

今日は子供が怖がって泣き出した時のヒントです。

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